メネラウスモルフォ

2021年11月ブログ名変更しました。宜しくお願い致します。日々の気になった事をつらつらと。日記というよりライフハックと備忘録メインです。【Twitter】→ https://twitter.com/aoi_sonokawa 

ペットの亀が腎臓病になった話。~人工飼料と寿命の関係~

このブログには書いた事ないのですが、25歳になるオスのクサガメを飼っています。名前は大ちゃん。

 

今日はその大ちゃんが病気になった時のお話をします。

 

 

 

↑お気に入りのクッションの上でうとうとする大ちゃん。このクッション10年使ってる。

 

 

大ちゃんを飼った当時、私はまだ小学生で、父親とホームセンターに行った時にペットコーナーで一目惚れしたのがきっかけでした。

 

名前の由来は、当時、登校前に毎朝観ていた子供向け番組「おはスタ」の1コーナーから拝借しました。

 

番組内に「今日のだいちゃん」というコーナーがあり、だいちゃんという白いオバQみたいなキャラクターが全然動かない(たまーに動く)のを観察するだけというシュール系のコーナーでして、その見てても動かないけど可愛い様子が飼ってきた子亀と似ているなー思って名付けました。

 

 

↑ネット上に残る  今日のだいちゃん  の貴重なスクショ

 

ところが、全然動かない「おはスタのだいちゃん」に似ていたのは環境に慣れていない最初の一週間だけで、

その後は散歩をさせるとひたすら人間を追い掛け回すアグレッシブ亀に成長しました笑

 

 

 

 

さてさて、そんな大ちゃんですが、

先月頃から徐々に餌の食べる量が減り、次第に好きなササミやエビすら少量しか食べなくなりました。

 

今月に入ってからは全くに近く餌を食べなくなり、流石に心配になり、動物病院で血液検査をした結果、腎臓病と判明しました。

 

数値的にはかなり悪いです。

検査時、尿素窒素の数値が正常数値上限の倍以上ありました。

 

私の飼育環境や餌を食べなくなった経緯を統合した先生の見解は、【長年ほぼ人工飼料のみを与え続けた事での内臓への負担】の可能性でした。

 

てっきり、自分でも見落としているような、何か飼育環境の不備を指摘されるかと思っていた自分には、これは寝耳に水状態でした。

 

多くの飼料メーカーの亀さん用餌の主成分である、フィッシュミールやコーンミールの長期摂取が生体に与える影響の可能性が分かって来たのはここ最近であり、少なくとも私が飼育し始めた25年前も、先生が獣医になった十数年前も、そのようなデータは無かったとの事です。

 

しかしながら一般家庭の飼育下で、野生と同じような食事メニューにするのは(勿論出来なくは無いが)手間が掛かり、安定供給の意味や栄養バランス的にも人工飼料は非常に優れています。

 

よって

人工飼料の長期摂取が、結果的に野生下より寿命を縮める事になったとしても、それはペットとして飼われている亀の宿命であり、飼い主側に落ち度は無い」

という旨の先生の説明でした。

 


多くの人工飼料には「子ガメから大人カメまで、これだけ与えていればOK」の様に記載してあります。勿論それを信じて疑わず、約25年あげ続けて来ました。

 

しかしながら、飼料メーカーさんを非難するつもりは毛頭ありません。

 

日々の研究の中で、その時点・その時点での最良だと思う製品を販売して下さっている事と思います。

 

犬猫と比べ、亀は多少雑に飼っても長生きする傾向にある上、診られる獣医さんも限られているので、まだまだ生態が分からない部分が多いです。

 

最近はインターネットの普及や、爬虫類系YouTuberさん等の活躍により亀の生態がだいぶ認知されて来ましたが、獣医さんも含めてまだまだ研究途中の生き物です。

 

 

それらを理解はしているつもりなので、今回の結果は

元々野生にいる生き物をペットとして愛玩するというのはこういう事なんだと、改めて思い知った気がしました。

 

現在、何か少しでも食べてくれないかと川魚、川エビ、トマト、ワーム、色々与えてみてはいますが、全く食しません。

 

 

でも毎日気持ち良さそうに日光浴したり、歩き回ったり、昼寝しています。

夕方は一旦水場に戻り、また夜になると水場から出てお気に入りのクッションの上で眠っています。

 

餌を食べない事と胃が空っぽなので糞をしない事以外は、元気だった頃と何ら変わりありません…。今のところは…。

 

病院で定期的に点滴治療も行っていますが、尿素窒素の数値的に回復の見込みは薄く、緩やかに死を迎えると思います。

 

私に出来るのは大ちゃんの治癒力を信じて餌をあげ続ける事と、出来るだけストレスを与えないように日々の世話をするだけです。

 

まだ悲しさと許容がぐちゃぐちゃになってますが、最後まで面倒見るし、もしかしたらの回復に賭けてます。

 

もしこれをたまたま読んだ亀飼いさんがいらっしゃったら、どうかご自宅の亀を大事にしてあげて下さい。

 

まだまだ地味で謎が多いペットですが、とても可愛く私たちを癒してくれる平和な生き物です。

 

何か変化があったらまた書きたいと思います。

 

 

 

↑人間の足やスリッパが大好きな大ちゃん。

亀あるあるですね笑